カナダで2店舗経営後、日系ビジネス進出を支援し10年。Mystique Company Founder & CEO・ 新企会 副会長 Akiko Masudaさん

皆さんこんにちは。Mystique CompanyのFounder & CEO、そして新企会の副会長を務めるAkiko Masudaです。カナダに暮らして30年以上になります。飲食店やサービス業のスモールビジネス開業支援を軸に、日本企業やフランチャイズのカナダ進出、日本食品の販路開拓まで伴走する形でお手伝いしています。
私の原点は、レストランの現場です。2006年に飲食業界に入り、複数の店舗でトレーナーやオペレーションマネージャーを務めました。2009年からは2軒のレストランを自分で経営するようになり、スタッフの採用から仕入れ、資金繰りまで、店を回すことの大変さを身をもって知りました。
その頃から、知り合いの経営者や、日本からカナダに来た方に「店を出したいんだけど、何から始めたらいい?」と相談されることが増えていきました。物件探し、工事、許認可、会計。ひとつひとつは専門家がいるのに、全体を見て進めてくれる人がいない。そこで迷って時間とお金を失う方を何人も見てきました。「自分が現場と経営の両方でつまずいたことは、そのまま誰かの役に立つのではないか。」そう思って、2016年にMystique Companyを設立しました。今年でちょうど10年目を迎えます。

料理や接客には自信があっても、店を続けるにはそれだけでは足りません。人件費、家賃、仕入れの数字を毎月にらめっこしながら、スタッフを育て、飽きないコンセプト作り、そしてお客様を迎える。その繰り返しの中で、「開業すること」と「続けること」は全く別の難しさだと痛感しました。
もうひとつは、日本とカナダの「当たり前」の違いです。契約の進め方、請負業者とのやり取り、行政手続きのスピード感。日本の感覚で進めると、思わぬところで詰まります。このギャップは、言葉ができるだけでは埋まらないものだと、何度も実感してきました。でも今思えば、こうした失敗や遠回りのひとつひとつが、今の私の一番の財産です。お客様が同じ落とし穴に落ちないよう、先回りしてお伝えできるからです。
カナダ進出・開業支援をしていてよかったと思う瞬間は、やはりお手伝いしたお店がオープンする日です。これまでトロントで、焼肉、居酒屋、寿司、焼き鳥、ラーメン店、ヘアサロンなど、多種多様なお店の開業に携わってきました。何か月も一緒に準備してきたオーナーさんが、初日にお客様を迎える姿を見ると、何度経験しても胸がいっぱいになります。
日本の食品をカナダの方に知ってもらう活動も印象に残っています。業務委託を受けて日本の販促事業に携わった際には、試供品を10,500食お配りしました。初めて口にした方が「これはどこで買えるの?」と聞いてくれた瞬間、日本のものづくりの力をあらためて感じました。そして何より嬉しいのは、開業して数年たったお客様から、次の相談をいただくことです。2店目、新しい業態、他の都市への展開。「続けている」からこそ生まれる相談なので、本当にありがたいと思っています。

カナダで何かを始めるとき、弁護士、会計士、通関業者、設計事務所、施工会社、販促事業者と、相談先はどんどん増えていきます。でも、それぞれの専門家は自分の分野のことしか話しません。
全体の順番や優先順位を決めるのは、結局ご自身です。慣れない国で、しかも英語でそれをやるのは、思っている以上に消耗します。 私がやりたいのは、その「全体を見る役」です。経営者と同じ目線で計画を一緒に考え、必要な専門家を適切なタイミングでつなぎ、前に進める。調査やレポートで終わらせず、現地で形になるところまで伴走します。
また、トロントの日系ビジネス団体「新企会」の副会長としても活動しています。カナダで頑張る日本人経営者同士がつながり、学び合える場を広げていきたい。Miyaco Connect Proも、そうしたつながりの入口になればと思っています。
「まだ構想段階だし、相談するのは早いかな」と思っている方にこそ、声をかけていただきたいです。物件を決めた後、契約を結んだ後では、選べる道が狭くなっていることが少なくありません。早い段階で全体像を整理しておくだけで、時間も費用も大きく変わります。
カナダでの開業や進出は、決して簡単ではありません。それでも、正しい順番で、正しい人と進めれば、実現できることはたくさんあります。あなたのビジネスがカナダで根づくまで、一緒に考え、一緒に動きます。まずは気軽にご相談ください。










